報告・第63回日本PTA全国研究大会(2015.8.21-22)

日本PTA全国研究大会・札幌大会が開催されました。

テーマに「ひろがれ 子の未来!つながれ親力!~今 札幌から始まるこれからのPTA~」として8月21日は札幌市内10箇所での分科会、22日は北海道立総合体育センターでの全体会が行われました。
えんちくPTAは札幌芸術の森アートホールで行われた第2分科会に参加してまいりました。

【1日目】
アトラクションではこのアートホールを拠点に活動する札幌・ジュニア・ジャズスクールの皆さんによる体の芯まで響くようなジャズの発表がありました。小中学生を対象とした1期1年のジャズスクールだそうです。

基調講演では「家庭力を高める」として札幌市円山動物園・園長の田中俊成氏の講演をお聴きしました。園長自身の子育ての話、動物園で飼育されている動物たちの紹介と合わせた子育ての話などがありました。動物園は野生動物を間近で見て感動していただくと同時に地球全体の自然や環境問題について考える場であるとのことでした。

実践発表では札幌市立澄川中学校PTAからPTA活動の問題点やPTA活動が子どもたちとともに成長できる活動となるようアンケートを通しての発表がありました。札幌市立常盤小学校PTAからは地元のPTA地区委員会での「ディキャンプ」や「スノーフェスティバル」などの活動の様子などの発表がありました。第2分科会の会場設営や音響などもこの常磐地区委員会で運営しているとのことでアットホームな空気の中の実践発表でした。

最後にディスカッションとして地元ラジオパーソナリティも勤める中村氏をコーディネーターに迎え「家庭力・親力」についての話がありました。印象的であったのは「親がおはようと言う家庭は子どももおはようと言う。おはようございますと言う親は子どももおはようございますと言う。」子どもは自分の鏡というけどまさにその通りです。自分の子育て、自分の子どもに対するしつけや態度について振り返る良い機会になりました。

【2日目】
全体会は総合体育センターで来年の徳島うずしお大会へ大会旗の引継ぎとPR、感謝状の贈呈など各種セレモニーが行われました。

記念講演として『北の国から』『優しい時間』などの作者である倉本聰氏より「あなたは子どもたちの想像力を育てていますか」として講演がありました。

戦時中、戦後の子ども時代の体験談や経験をもとに「生きることの意味」や「現代のスピードに流されている私たちへの問題提起」など本当に子どもたちにとって必要なものはなんなのか振り返る機会になりました。

全体を通して、全国のPTA会員が同じように悩みを持ち「子どものために、子どもとともに」がんばっていこうと活動しているんだと強く実感しました。私たちも札幌PTAに負けないように大いに悩み語り合い学んでいきましょう。